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CHEMEX®の歴史

CHEMEX®の歴史History

ケメックスコーヒーメーカーは、ちょっと風変わりなドイツ生まれの化学者ピーター・シュラムボーム博士によって作られました。 一日に6杯ものコーヒーを飲む博士でしたが、自分好みの美味しいコーヒーがないことを疑問に感じ、それがきっかけとなってコーヒーメーカーの開発を始めました。

そのとき博士が考えたことはただひとつ。「誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられる器具を作る」ということでした。

博士は化学者として持っていた知識を総動員させ、実験室にあったガラスの漏斗やフラスコを丹念に調べ上げ、そこに「注ぎ口」や「空気の通り道」を付け加えていきました。こうして修正したガラスの漏斗やフラスコを融合させ、一体型のガラスとし、そこに木の持ち手を加え、これを「ケメックス」と名付けました。1941年のことでした。

博士は秘書と二人でケメックスコーヒーメーカーを自分たちで組み立て、自ら出荷作業まで行いました。そしてようやく軌道にのってきたかと思えたとき、なんとガラスメーカーからガラスが供給できないという連絡が来たのです。

時は第二次世界大戦の真っただ中で、ガラス製品は軍の許可無しに生産は出来ませんでした。 それを知った博士は、自分達の窮地を伝えるべく、ラテン語の名文句「王は細部に拘らず、されど大統領は細部にまで注意を払う」という表題の手紙をルーズベルト大統領に送りました。

ラテン語のダジャレが功を奏したのか、手紙を送ったわずか3日後、大統領より許可の連絡が入り、再び生産を開始することが出来たのです。

発明家としての博士は、生涯に300以上もの特許を持ちましたが、その中でもケメックスコーヒーメーカーは博士の生涯を代表する発明品となりました。

その機能美から、長年にわたってケメックスコーヒーメーカーはアメリカデザインの特色ある品として認められ、ニューヨーク近代美術館、スミソニアン博物館、フィラデルフィア博物館のパーマネントコレクションとして認定されています。


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